この世界は既に『マナ』が失われ始めている

『人間』の強欲さによって

『人間』のあさましさによって

 

 

彼は一人で考えていた

このままで良いのかと

このまま「『世界』を滅ぼしても」良いのかと

信じたい…でも、信じられない

 

 

急に『死を喰らう男』に連れられて青年が入ってきた

その青年は彼に走りより抱きつくと涙ながらに叫ぶ

「父さん!父さん!!…世界を滅ぼそう等と考えるのは止めて下さい!!」

「ヒー…ス…」

彼は青年の名前を久しぶりに呼んだ

 

 

「あの男に聞きました!どうか!!そんな考えは止めて下さい!」

涙がポツリポツリと彼の「父」を濡らしていく

「お願いです!昔の優しい父さんに戻って…!!」

 

「アタ…タカイ…

な…んて…

ココチヨ…イ」

「…いい…な

 なつかし…いなぁ…」

 

ジワリジワリと彼の心に暖かいものが溢れていく

―「私」にもこんな暖かい世界があった…

 

「でも世界は貴方様を『追放』しましたよネ?」

ふいに『死を喰らう男』の声が響いた

 

「世界は貴方様をキョゼツしましたよネ?」

「カレも今の貴方様を受け入れては居ません…「昔の貴方に戻って欲しい」そういってるんですヨ?」

「それに世界は既に壊れていますヨ?今更、止める事なんて出来ませんヨ」

「それに…カレも世界と同時に失うつもりですか?」

 

 

私は知ってしまった

世界が滅亡する未来を

 

 

「そうだ」

私には世界を正す義務がある

 

 

「私を『追放』した世界など要らない」

私は正しい

 

「『死』がある世界など要らない」

私は『ヒト』を超えた

 

「『人間』がいる世界など要らない」

愚かな『ヒト』とは違う

 

 

「そうデス!貴方様が新しい世界を作ればいいんですヨ!!」

 

―『神』となって

 

 

彼が自分に縋り付く青年を抱きしめると

―青年から『死』が取り除かれ彼の『闇』が注がれた

 

 

世界が『マナ』を失って壊れる前に私が作り直そう

(そして最後の砦は壊された)

 

 

 

 

今気が着いたけど、『ヒース』が『滝の洞窟に結界を張った』んだ…

だったら『ヒース』は『闇』になるのか…

って事は私の考えだと『ガウザー様』が『ベルガー様』の『闇の司祭』の力を本当は認めてたって事に…!!